レプリソーム グッズコラム

Vol. 10 Reebok & adidas

はじめに
 06-07シーズンから、NBAのオフィシャルメーカーがReebokからadidasへと変わりました。
それに伴ない、多くのウェア類はadidas社となり、当サイトをご覧のお客様から
「何が違うの?」 「どこが変わりましたか?」
といった、ジャージの仕様についてご質問をしばしばいただきました。
そこで、今回は当サイトでもレギュラー商品であります、レプリカジャージとスウィングマンジャージについてご紹介したいと思います。

今回、adidas社製のレプリカジャージとReebok社製のレプリカジャージ、そしてadidas社製のスウィングマンジャージとReebok社製のスウィングマンジャージで、同じ選手の同じチーム・カラーの、つまり全く同じ商品を各々比較するのが、もっとも理想的な方法なのですが、あいにく今回は全く同じ物をご用意することができなかったため、背番号だけ異なっているコービー・ブライアント選手の#8と#24の物を、比較したいと思います。
いずれもLAで仕入れた商品です。

レプリカジャージ同士の比較
<比較点>
 レプリカジャージの比較におきましては、コービー・ブライアント選手のホームジャージ、#8(Reebok)と#24(adidas)のMサイズを用います。
比較するにあたって、右の図の通り、次の点に着目したいと思います。

1.サイズタグ

2.生地

3.選手名(背番号・チーム名)

4.NBAオフィシャルロゴ・メーカーのロゴ

5.ネックタグ

6.サイズ(大きさ)


1.サイズタグ

 下の画像は、フロントの裾に付いているサイズタグ、ほぼ実際の大きさと同じです。上がReebok、下がadidasになり、両者の大きさはほとんど変わりません。また、NBAオフィシャルロゴ・アルファベットによるサイズ表記・メーカーロゴといった、表記の内容・種類は変わっていません
変わったといえば、サイズ表記のアルファベット文字の大きさが小さくなったこと、Reebokでは「NAME #」と横長にしていたところを、adidasではタテ長に「PLAYER ID」としているところです。また、Reebokのタグには「TEAM APPAREL」の文字が入っているのがわかります。



Reebok


adidas

2.生地

 下の画像は、adidasとReebokのレプリカジャージ生地です。比較しやすいように、一箇所に置いて同時に撮影しました。境界線から上がReebokの生地、下がadidasの生地になります。
グレーでマスキングしたReebok生地の部分は、あいにく生地がよれてしまい、平らになっているadidas生地とそのまま比較するわけにはいきません。そこで、マスキングのない、明確に映っている箇所同士を比較してご覧下さい。
生地は、Championの頃からとお馴染みの、表面にツヤツヤ感のあるナイロンメッシュ生地です
ご覧の通り、生地にはほとんど差はないように見えます。



3.選手名(背番号・チーム名)

 前回でもご紹介いたしました通り、フロント・バックいずれの背番号・チーム名・選手名は同じ素材と仕様で出来ております。そのため、今回も比較しやすいように、コービー選手の名前BRYANTから、名前中ほどの「Y」の1文字に着目して比較したいと思います。
こちらも Championの頃から変わらず、ラバープリントになり、やはり特に変わったところはないように見えます



Reebok

adidas


4.NBAオフィシャルロゴ・メーカーのロゴ

 メーカーがadidasになっても、NBAオフィシャルのロゴ、メーカーのロゴがジャージに付与されるのは変わりありません
ただ、右の画像を見れば、おわかりいただけると思いますが、各ロゴは今までChampionの頃から、ジャージに向かって右側一箇所につけられていましたが、adidasの商品では、各々が左右に分けてつけられるようになりました
NBAオフィシャルロゴそのものも特に変わりなく、メーカーのロゴもReebokと同様に、生地に直接、縫い付け・刺繍されております。


  



adidas

Reebok

5.ネックタグ

 メーカーを示すタグです。
タグ自体は下の画像の通り、ほとんど大きさは変わりませんが、メーカーロゴのデザインの違いから、NBAオフィシャルロゴについては、adidasの方が小さくなっております。また、このタグの下に、素材やサイズを記載したタグがつけられております。
Reebokがまだオフィシャルメーカーだった当時、その後半の頃から、下の素材を示すタグのデザインが変わりました。
現在でも下の画像の通り、アメリカ・日本を問わず、商品ごとに新旧混在しているようです。ご参考までに、Reebok社のコービー選手の3rdカラージャージ(#8)のタグを3番目に記載いたします。

Reebok 旧

Reebok

adidas

6.サイズ(大きさ)

 ジャージを板状にして、うなじ〜裾を着丈・右脇〜左脇を着幅としますと、各々のジャージのサイズは以下のようになりました。
比較は adidas、Reebok ともにMサイズです。
測定した結果、若干の変化はありましたが、3%未満の変化のため、誤差と考えていいかと思います
大きさにおきましても、特に変わったところはないと考えていいかと思います。
■比較
着丈:0.25%
着幅:-1.2%
■adidas
着丈:79cm
着幅:59cm
■Reebok
着丈:79.2cm
着幅:58.3cm

スウィングマンジャージ同士の比較
<比較点>
 スウィングマンジャージ同士の比較にあたり、レプリカジャージの比較点に加え、スウィングマンジャージ独特の造りである、裾のつくり、にも着目したいと思います。

1.サイズタグ

2.生地

3.選手名(背番号・チーム名)

4.NBAオフィシャルロゴ・メーカーのロゴ

5.ネックタグ

6.サイズ(大きさ)

7.裾のつくり


1.サイズタグ

  下の画像は、フロントの裾に付いているサイズタグです。
上がadidas、下がReebokになり、いずれの画像もほぼ実際の大きさと同じです(若干Reebokの方が横長になっています)。NIKEがこのジャージを生産していた頃と同じく、生地が2インチ長い「Length +2」のデザインは、Reebokを経てadidasになっても引き継がれており、タグの下方にその旨が別途つけられています。
NBAオフィシャルロゴやアルファベットによるサイズ表記、メーカーロゴといった表記項目の種類は、レプリカジャージと同じく変わっておらず、レプリカジャージで見られた変化と同様に、サイズ表記のアルファベット文字の大きさが小さくなったこと、Reebokでは「NAME #」と横長にしていたところを、adidasではタテ長に「PLAYER ID」としていることは、レプリカジャージと共通して変わった点です。また、Reebokのタグには「TEAM APPAREL」の文字が入っているのがわかります。
もう一点、スウィングマンジャージのタグで特徴的なのは、そのチームのロゴも入るということです。Reebokでは、タグの一番右に配置されていましたが、adidasではNBAのオフィシャルロゴの右側に配置されています。



Reebok


adidas

2.生地

 レプリカジャージの場合と同じく、adidasとReebokのスウィングマンジャージの生地を、一箇所に並べて同時に撮影しました。境界線より上がadidasの生地、下がReebokの生地です。
生地の組成は、表面が少しザラついた感じのするポリエステル生地で、レプリカジャージよりもメッシュ穴が大きくなっています
若干、adidasのメッシュ穴の方がタテ長に見えますが、よく目を凝らした状態で、やっとこの程度に見えるレベルのため、実際に着用している姿を見ても、生地からadidasなのかReebokなのかは判断は、まず難しいと思われます。
やはり、生地においても、生産メーカーが変わったことによる変化は、特に見受けられません。



3.選手名(背番号・チーム名)

  前回でもご紹介いたしました通り、フロント・バックいずれの背番号・チーム名・選手名は同じ素材と仕様で出来ております。そのため、レプリカジャージと同じく比較しやすいように、コービー選手の名前BRYANTから、「Y」の1文字に着目して比較したいと思います。
こちらもNIKEの頃から変わらず、着色を施されたプリントパッチです。若干、adidasの方がホワイトの縁どりが細く、ひと回り小さく見えること以外は、やはり特に変わったところはないように見えます。

Reebok

adidas


4.NBAオフィシャルロゴ・メーカーのロゴ

 レプリカジャージと同様に、 NBAオフィシャルのロゴとメーカーのロゴが、左右に分かれて付与されることになり、いずれも生地に直接刺繍されています。
左右に分かれて刺繍されていること以外、やはり特に違いは見受けられません。


 
Reebok

  
adidas

5.ネックタグ

 ネックタグの仕様もレプリカジャージと特に変わったところがないように見えます。見た限りでは、レプリカジャージのネックタグと同じ物が使われているように見えます。
Reebok 〜 adidasの間で異なる点といえば、NBAオフィシャルロゴの大きさが若干異なることくらいで、他は特に違いは見られません

Reebok

adidas

6.サイズ(大きさ)

 レプリカジャージと同じく、ジャージを板状にして、うなじ〜裾(後)を着丈、右脇〜左脇を着幅としまして測定しました。
ただ、同じ選手の同じサイズのジャージが用意できなかったため、同じデザイン・同じサイズのジャージを3着ずつ選出し、その平均値同士を比較します
比較に用いたジャージは、右の通り最も比較対照の多い、丸首のXLサイズを使用しました。

ケビン・ガーネット
(3rd)
着幅 66 cm ・ 着丈 94 cm

ビンス・カーター
(アウェイ)
着幅 68 cm ・着丈 93 cm

ベン・ゴードン
(ホーム)
着幅 66 cm ・ 着丈 94 cm
Reebok

ギルバート・アリーナス
(アウェイ)
着幅 69 cm ・ 着丈 93 cm

ベン・ウォレス
(アウェイ)
着幅 69 cm ・ 着丈 93 cm

ビンス・カーター
(3rd)
着幅 67 cm ・ 着丈 93 cm
adidas
丸首のXLサイズ同士を測定

 各々のジャージを測定したところ、着幅がReebokの物より2.6%長くなり、着丈が0.6%短くなった、という結果になりました(下図)。
しかしながら、変化があったとはいえ、いずれも3%未満の違いのため、誤差と考えていいと思われます。したがいまして、この比較においても、メーカーが変更されたといって特に変わったところがない、という結論になります。

※蛇足になりますが、今回ゴードン選手(シカゴ)のジャージとガーネット選手(ミネソタ)のジャージは、シカゴとミネソタがそう離れていないことから、同じ工場で作られた可能性があります。そのため、規格が同じ故に、サイズが全く同じだった可能性が考えられます。アリーナス選手とウォレス選手のジャージにつきましても、いずれもシカゴにて買い付けたため、同じ理由でサイズが同じになった可能性が考えられます。
■比較
着幅:2.6%
着丈:-0.6%
■adidas 平均
着幅:68.3 cm
着丈:93 cm
■Reebok 平均
着幅:66.6 cm
着丈:93.6 cm

7.裾のつくり

 こちらは、1/1スケールで掲載すると画像が大きくなりすぎるので、縮小しました。
Length +2 の他に、Reebokの時から導入された、後ろの方が長いデザイン。この裾の構造も、adidasで引き継がれ、きちんと再現されています。また、NBAオフィシャルロゴのワンポイントタグやホワイトのサイドラインも同様に再現されています
それだけに、ここでも特に目立った変化は見られません。

Reebok

adidas

<おまけ>
 もう一点、ニックスやラプターズ、ナゲッツのジャージに見られる、背面の選手名の上にあるワンポイント、ならびにシクサーズやキャブスのジャージに見られるVネック襟元のデザインが、adidasでもきちんと再現されています(緑色の○印の箇所)。



ワンポイント
ベン・ウォレス
スウィングマン
(ホーム)



ワンポイント
カーメロ・アンソニー
スウィングマン
(3rd)



ワンポイント
ベン・ウォレス
レプリカ
(ホーム)


Vネック襟元
アレン・アイバーソン
スウィングマン
アウェイ


Vネック襟元
アレン・アイバーソン
スウィングマン
ホーム


Vネック襟元
レブロン・ジェイムス
スウィングマン
(3rd)


ワンポイント
レブロン・ジェイムス
スウィングマン
(3rd)

<まとめ>
  今回は、大変退屈なコラムにおつきあいいただき、恐縮です。
Reebok と adidas のレプリカジャージ、スウィングマンジャージを各項目で比較しても、メーカーとそのロゴ以外は、ほとんど変わらないことがおわかりいただけたことと思います。

21世紀になってから、NBAオフィシャルメーカーが Champion から Reebok へ、スウィングマンジャージに関しては NIKE から Reebok へとなりましたが、この当時は「覇権を争ってNBAオフィシャルメーカーになる」という姿勢が感じられ、その結果、スウィングマンジャージの互い違いの長さの裾が登場したりと、オリジナリティが生まれることもありました。
が、昨年から adidas へと変わり、今回両者のジャージを比較したところ、上のような結果となりました。この背景には、 Reebok が adidas に吸収合併されたということが、大きく関与しているものと考えられます。

 NBAオフィシャルメーカーが Champion から Reebok へ移行した当時は、デザインや丈の長さが変わったことから、その違いが目立ってしまうため、以前のメーカーである Champion や NIKE 、メーカー移行当時の安さにこだわることが難しい状況でした。一方、 adidas と Reebok の違いが今回のコラムの通り、ほとんどデザインや仕様における変化がありません。
お店としましては、常に新しい商品を取り扱っていかなければならないため、今後も多くの Reebok の商品を処分せざるを得ませんが、お客様におかれましては、 Reebok と adidas の商品が混在し、型落ちしたことで安価になっている今をお見逃しなくご利用下さいますよう、お心におとめおき下さい。

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