今回は、レジーミラー選手最後のシーズンとなるインディアナについてお届けします。

レプリソーム旅行記 Vol.5 インディアナ

スタート地点
シカゴから車で、インディアナまで移動します。
前回のシカゴの時と比べて、ブルズも変わりました。ジョーダン選手はもちろんのこと、ドラフト1位で指名獲得したエルトン・ブランド選手の面影もありません。
完全な新生ブルズです。
若手ハインリック選手、新人ながら、それらしからぬ活躍を見せるゴードン選手(写真)に地元も期待です。

ついでに・・・
シカゴの地元紙としても、ジョーダン時代のブルズのオリジナルグッズを販売していたことでも有名なシカゴトリビューン社です。

インディアナへ向かう途中だったので通ってみました。

行けども行けども・・・
いざインディアナ!・・・とは、言うものの。ずっと1本道で、景色が変わりません。
アニメータの3枚の画像の通り、行けども行けども同じような景色で、唯一変わるのは空の明るさだけです。

おや?
インディアナに着いた頃はすでに夜です。夜道を走っていると・・・あれ?今、NBAの看板かなにか・・・と、思い戻ってみます。
間違いありませんでした。レジー・ミラー選手を中心に、シャキール・オニール選手とダンカン選手が映っています。思えば、シカゴでもハインリック選手を中心に同じ物を見ました。

あたかも、「東ではシャックを、ファイナルではダンカンを乗り越えなければ優勝はない」と物語っているかのようです。オールスター戦のように、シャキール・オニール選手の存在感を、ここでも改めて再認識できます。

ちょっと後悔したのはこんな夜中に車から降りて、わざわざこの写真を撮りに来たことです。
店じまいした、車屋さんらしき建物の前に車をおいて50mほど歩きましたが、人っ気がなく怖いです。

夜も明けて
一夜明けて、改めて買い付けに。
3度目のインディアナですが、今更ながら驚くのは、辺りに広がるのどかな景色です。

アニメータの2枚の画像ですが、家や塔らしき物に対してこの広い畑。日本ではこんなに大きな畑には、なかなかお目にかかれません。
更に驚くことは、こうした場所のそばに買い付け先があるということです。

コセンコ付近
あの畑を通って、ペイサーズの本拠地コンセコフィールドハウスへ向かいます。

画像をご覧下さい。
道端にあるゴミ箱ですが、このデザインです。いかにもコンセコが近くなってきた、と実感させます。

コンセコフィールドハウス
ペイサーズのホームコート、コンセコフィールドハウスです。
インディアナポリスの中心街にあります。

Playoff
時は5月中旬、プレイオフ真っ盛りです。
アリーナ周辺にはこのバナーが多数飾られています。

入り口
案内係によると、入り口は2つあるとのことです。
ただ、この画像の入り口は、観戦チケットがないと使用不可。

   
入り口 その2
こちらの入り口からなら、チケットなしでもとりあえず建物の中には入ることができます。
入り口上方のロゴマークを配した、水色の●はクルクル回っており、それを囲む赤いフレームはバスケットボールの形をしています。
逐一、芸が細かいです。

背後には・・・
入り口を背にして振り返ると、ビルの壁にこんなものが。04-05シーズンスケジュールが書かれています。

コラムでもご紹介した通り、スポンサーであるビール会社のCMも入っています(画像中の一番左に写っているビール瓶:Miller Lite)。

  
レジー・ミラー引退によせて その1
コンセコフィールドハウスには、今季で引退を表明したレジー・ミラー選手のグッズで溢れかえっています。2つの画像は、そのうちの一例です。
今季のホームゲームの放映中に、このシャツを着た地元ファンの方が映っていたのをご覧になられた方もおられるかと思います。

レジー・ミラー引退によせて その2
上のようなグッズでも、いかにレジー・ミラー選手の存在がこの土地で大きいかを物語っていますが、これが極めつけです。

ロングスリーブTシャツですが、Reebok社からの物ではありません。
レジー・ミラー選手に対する地元の人たちからの敬意と感謝の気持ちとで、インディアナの街にて作られた、完全地元オリジナルのシャツです。

商品説明の個所でもご説明しましたが、購入するにも条件がありました。 それだけ、作るにも販売するにも、気持ちが込められていると感じます。

ミラータイムの幕引き
数々のミラータイムが披露されたコンセコフィールドハウス。
ジョーダン選手、バークレー選手、ストックトン選手、そしてレジー・ミラー選手。80年代にドラフトされ、リーグ入りしてきた選手の多くは、選手として有能なだけでなく、とても個性豊かな選手ばかりでした。
その最後の巨星がいま墜ちようとしています。

単にシュートが上手いだけでなく、ボールをもらうまでの動きが賢く、あのジョーダン選手が試合中に殴りかかっていった相手でもありました。そのレジー・ミラー選手の引退によって、ここに来る理由が減るのは寂しい限りです。

おまけ
 このインディアナでの買い付けのあと、LAへ移動しましたが珍しく雨でした。モーテルへチェックインして、ベッドで横になってひと眠りすると、もう午後11時でした。知り合いのいないはずの土地で、なぜかドアをノックする音が。
(おかしいな?従業員なら内線で電話をかけてくるのに・・・)と、恐る恐るドアの穴から覗いてみると外には黒いコートを着た見知らぬ黒人の女性が、腕を組んで立っています。

「ど、どなたですか?」
「外は雨よ、部屋に入れてちょうだい」
「!?・・・あ、あの・・・貴女どなた?」
「あなたに呼ばれたのよ。早く中へ入れてちょうだい。ロニーさん」
「ろ、ろろろろロニー?。ごめんなさい、ロニーという人物はサイカリー(元NBA選手)くらいしか知りません。ましてや、私はその貴女の言うロニーではなく、日本人です」
「え?あらそう、夜分にごめんなさい」

そう言うと、彼女は立ち去りました。果たして、彼女は何者なのか。
ロニーという名の恋人に呼ばれたのか、“ロニーさん”と、さんづけで呼んでいた上に、こんな深夜おそらく男性と思われる人物の部屋に来る女性・・・あまり深く詮索するのはやめて、再びベッドに。

静まりかえったLAの街に、雨はまだ降り続いているのがよく聞こえます。ピチャ・・・ピチャ・・・。どうやら大粒の雫が、どこかでしたたり落ちているようです。
次に目が醒めたのは午前4時でした。相変わらず、ピチャ・ピチャと雫の音がします。

(まだ雨降ってるのか・・・あれ?)
再びトビラをノックする音が。

「ぼくはMr.ロニーじゃないよ」
「いいえ、あなたにご用があります。Mr.レプリソーム」
と、低くてかすれがちな男性の声で意外な返事が返ってきます。驚いて、穴から覗くと、そこに見えたのは屈強そうな男性の腕と、廊下の照明が反射する金属の何か。
(もしかして強盗か?)
「ご、ごめん。まだ朝も早いし、雨も降ってるから、あなたも大変だ。だから1度、家に戻られた方がいい」
「雨はすでに止んでいます。ご心配なく」
(止んでる?さっきからピチャピチャと音が聞こえてるのに!?)
「また明日・・・い、いやあと5時間くらいしたら、また来ていただけませんか?」
「そうはいきません、ここを開けて下さい。さもないと大変なことになります」
さもないと、どころの話ではありません。身におぼえのない来訪者が一晩に2人も来ているんです。私の中では、すでに充分すぎるほど大変なことになっています。

ガチャ・ガチャ、と不意にドアのノブを回す音が!。と、同時にトビラが開き・・・!。
「お休みのところ申し訳ありません。Mr.レプリソーム」
「え?」

見ると、スパナを持った『このモーテルのオーナー兼管理人』と名乗る男性が。
「管理用のスペアキーで開けさせていただきました。緊急の要件です。いえね、あなたの上の階のお客様が、お風呂にお湯を出したまま眠り込んでしまい、水びだしにされまして・・・見ると床下まで浸透しているようでしたので」

トビラの外を見ると、確かに雨は降っているようには見えません。水たまりの水面も静まり返っています。さっきからし続ける、雫の音がする方へ行くと、どうやらバスルームの方からのようです。見ると、バスルームの天井がコンモリと、雫をたらしながら水風船のように下へ膨らんでいます。そして、緊急とのことで朝4時にも関わらず、容赦なく天井工事が開始されました。

工事のおかげで寝不足のまま日本へ帰ろうとすると、ラッキーなことにエコノミー席が満席により、ビジネスシートへ案内されました。エコノミーと違って、色々なサービスがあります。
するとCAが

「Mr.レプリソーム。お食事は口にあいませんでしたか?」
「い、いやそんなことないです。ただ、寝不足で食欲がちょっとね・・・」
「それならヒーリング効果があるとされているCDなどいかがですか?チャンネル4でご利用いただけます」
「え?本当?」
「はい。穏やかな海岸の波の音から、清涼な川のせせらぎまでございます」
「いや・・・水の音はもういいよ」

こうして日本への帰路につきました。